姿勢制御がうまく行えないと運動が拙劣になり、バランスもうまく取れません
そんな姿勢制御をとるために必要な筋肉についてまとめてみました
抗重力伸展活動を行うための抗重力筋が要
姿勢制御とは言葉の通り姿勢を制御する働きです
なので必要な筋肉も姿勢を保つための筋肉です
言い換えれば重力に抗うため・対抗するために必要な筋肉たちがどのように働いているかが重要になります
どれが抗重力筋?
立位で考えると
- 下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)
- 後脛骨筋
- 前脛骨筋
- ハムストリングス
- (大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
- 大腿四頭筋
- 大殿筋
- 腸腰筋
- 腹筋群
- 脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)
- 広背筋
- 僧帽筋
- 胸鎖乳突筋
あたりが抗重力筋になります
文献によって差はありますが、立位で常に働いている・働く準備ができている筋群たちが抗重力筋になります
抗重力筋を鍛えれば姿勢制御が上手くなり、バランスや運動制御が上手くなるのか?
姿勢制御には抗重力筋が要であると話しました
では抗重力筋の筋力強化をすれば姿勢制御が良くなるのでしょうか
それに付随してバランス機能や運動制御が上手くなるのでしょうか
答えは一概には言えません
姿勢制御が上手く行えていない理由が筋力低下のみであるならば筋トレで姿勢制御は上手くなると思います
しかしそうでない場合には筋力強化では解決しない可能性が高いです
それは姿勢制御機能は6つの側面から捉えることができるからです
筋力は6つの側面の1つである「生体力学的な制約」が原因である場合の考え方です
その他5つの「安定性限界/姿勢の鉛直性」「予測的姿勢調節」「姿勢反応」「感覚適応」「歩行時の安定性」が要因であった場合には抗重力筋を鍛えても上手くバランスや運動制御能力に汎化しない可能性も十分にあります
これらの6つの側面に関しては下記記事も参考にしてみてください
まとめ
姿勢制御に必要な筋肉として抗重力筋を挙げました
筋肉だけで話せば抗重力筋が適切なタイミングで適切な筋出力で収縮・弛緩が繰り返すことができれば姿勢制御に必要な筋としては十分ではないでしょうか
最後に雑な表現になりますが、臨床上の実体験としては下腿三頭筋・脊柱起立筋の筋力低下に伴う姿勢制御が行いづらいケースに遭遇することは多いと感じます
最後までお読み頂きありがとうございました