【文献紹介】BBS(FBS)の検査で歩行自立度以外に「予後予測」も検証できる

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BBSって定期的に検査をして点数を出すけど、点数を予測したりできないかなぁ

BBSは取り入れている施設・病院も多い分、文献も多いですよね

文献ではよくカットオフ値の検討されますが、今回は予後予測の活用方法が記載されている文献があったので紹介していきます

タイトル

「Berg Balance Scale score at admission can predict walking suitable for community ambulation at discharge from inpatient stroke rehabilitation」

訳:入院時のBerg Balance Scaleスコアは、入院中の脳卒中リハビリテーションからの退院時に地域での歩行に適した歩行を予測することができる

対象

入院患者123名

(i)患者とリハビリチームが下肢の治療を目標としていたこと

(ii)脳卒中の発症から4週間以内であること

(iii)磁気共鳴画像またはコンピュータ断層撮影のいずれかを用いて神経科医が梗塞または出血と確認したこと

主要評価項目

地域での歩行に適した速度に達しているか(5MWT※で0.80m/s以上の速度)

※5メートルウォーキングテストのこと

身体接触なく5m歩行できるか

結果

BBSのカットオフ値29点:退院までに地域の歩行速度を回復することが予測される

BBSのカットオフ値12点:補助なしの歩行を回復することが予測される

まとめ(感想)

普段BBS検査を歩行自立度の判定に活用しますが、同じ検査数値で予後予測としても使える視点が広がる文献でした

入院時のBBSが12点以下ならば歩行移動が望みづらく、車椅子ベースでのADL獲得が目標となり、また29点以上ならば屋外移動自立も視野に入れたADL獲得を目指したりと目標設定にも活用できそうです

引用

Berg Balance Scale score at admission can predict walking suitable for community ambulation at discharge from inpatient stroke rehabilitation - PubMed
The Berg Balance Scale can be used at rehabilitation admission to predict the degree of improvement in walking for patients with stroke.

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