【脳梗塞後遺症】治る見込みはどのくらいあるのか

一般向け
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脳梗塞とは脳の血管が詰まり、脳の細胞に栄養が行き渡らず脳の細胞が死滅してしまう病気です

それに伴う障害が脳梗塞後遺症です

患った脳梗塞後遺症には片麻痺や失語、高次脳機能障害など様々なものがあります

それらの治る見込みとはどのくらいあるのでしょうか

結論

結論から言うと脳の細胞で死滅してしまった部分は現在の医療では元に戻りません

しかし細胞が生きているにも関わらず、生かし切れておらず

潜在能力として残っている可能性があります

理由

理由は大きく3つあります

  1. ギリギリ生き延びた脳細胞は活動を再開する
  2. 身体の使い方を忘れただけで思い出せば再び使える
  3. 麻痺ではない側が器用になれば麻痺側も使いやすくなる

ギリギリ生き延びた脳細胞は活動を再開する

脳梗塞により細胞に栄養が行き渡らずに細胞が壊死してしまうと

その細胞は生き返ることはありません

現在、再生医療など日々医療が進んでいますので

今後どうなるかはわかりませんが。

なので片方の手足が動かなくなる片麻痺を例にすると

その動かす部分の細胞やその通り道が機能しなくなるとその片麻痺が治る見込みは限りなく少ないです

しかし脳梗塞となり脳の細胞に栄養が少ししか行かずともなんとか生き延びた細胞も存在します

その細胞たちは時間経過やリハビリにより活性化し再び活動する可能性があります

要するにまた少し身体の動かせる範囲が増える可能性があるということです

身体の使い方を忘れただけで思い出せば再び使える

脳梗塞を発症すると今まで体験したことのない自身の身体となります

健常者では体験したことがない身体の状況ですのでうまく説明はできませんが

どうにか地球環境に適応しようと良い側の手足を過剰に頑張り

なんとか起き上がり、無理やり立とうとします

それを繰り返すうちに麻痺側をどのように使ってよいか脳がわからなくなってしまうことがあります

このような場合は脳の細胞としては生きていても

 良い側の脳が無理やり頑張るため、脳梗塞側の脳細胞を使う機会がなく後遺症と残る可能性があります

これは脳細胞が死滅しているわけではないので後遺症が軽減する可能性が残されています

麻痺ではない側が器用になれば麻痺側も使いやすくなる

これは「治る」とは言いづらいですが

 麻痺をしていない健側が器用に使えると麻痺側の使い方が上手くなります

身体は左右つながっています

サッカー選手が右足で蹴るときに左手の使い方が大切なように

 陸上選手が体幹を鍛えた方が速くなるように

 他の部分の使い方が一部の四肢のパフォーマンスに大きな影響を与えます

そういう意味では、麻痺していない側を器用にすることで歩きやすい、食事が取りやすいなどの生活場面の使いやすさは増す可能性が残されます

まとめ

脳の細胞の死滅した部分は回復しません

けれども死滅していなくて、まだ回復できる余地が残されている可能性もあります

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