突然発症する脳梗塞
身内や家族が
いきなり入院し不安だらけになることも多いと思います
退院後には介護生活が待っているかもしれません
長期でお見舞いや衣服の洗濯のために病院に通わなくてはなりません
そんな脳梗塞での入院期間がどのくらいになるのかは家族からしたらすごく重要なことです
発症したらどのくらい入院していなければならないのかを
現役で回復期病棟で働いている視点から書かせてもらいます
結論
結論から話しますと
千差万別すぎて予測がつきません
理由
理由としては2点挙げられます
- 脳梗塞には超重症例から軽症例まで幅が広いこと
- 家の環境・家族の環境によっても変わること
脳梗塞には超重症例から軽症例まで幅が広いこと
脳梗塞は脳の血管が詰まる病気です
大きい血管が詰まれば脳全体にダメージを負います
大きさによっては亡くなりますし
小ささによってはそもそも発症したことに気づかないこともあります
そのような幅が広い病気ですので
一概に入院期間を予測しづらいです
回復期においての入院期間
ただ「千差万別で予測つかない」
では無責任なので主観でお話するのであれば
回復期病院に転院・入院される患者はおおよそ回復期入院から3か月程が目途になることが多いです
回復期病棟とは急性期病棟で命の危険が少ない状況まで対応された後にリハビリ中心に行う病院です
短い人(軽症の人)だと急性期病院から直接退院します
回復期は診療報酬の関係で150日(脳の病気の場合)しか入院できませんので
長い人(重症の人)でも最大約5か月となります
※条件を満たせば180日の場合もあります
家の環境・家族の環境によっても変わること
家の環境として2Fに必ず上がらなければ生活ができない家や
団地でエレベーターがなく、5階以上に上がらなくてはならない家などもあります
そのような環境として家屋環境が大変であればもちろん退院が長引きやすいです
また入院しているのもタダではないので経済的な面でも早く退院する状況の人もいます
患者も入院生活自体のストレスも高く、家族が一刻も早く返してあげたいと考える状況もあります
上記の通り患者の周りの環境によっても退院時期は左右されます
最適な入院期間とは?
身体機能だけを考えれば長い方が良いと考えてしまいます
しかし病院とは良くも悪くも患者には暮らしやすい環境です
発症から3-4か月で9割回復すると言われる脳梗塞では
ある程度能力が向上したら実生活の場面で日常を過ごすという訓練を始めた方がお勧めです
現在介護保険のサービスでも訪問リハビリと言って
家にリハビリの専門職が来て実生活を行ってみて困ったことを基にリハビリや自主練習指導をするサービスもあります
なので自宅で丸一日が過ごせる見込みが経てば退院時期になるかと考えます
自動車の免許取得でも、いつまでも公道に出ないとスキルが挙がらないのと似ているかもしれませんね
まとめ
脳梗塞での入院期間は千差万別です
回復期病院に転院されるような方だと
回復期で3か月くらい入院される方が多いです
丸一日過ごせる見込みが経ったら退院を意識しましょう