FIMの点数で自宅退院可否のカットオフ値を求めてはいけない

セラピスト向け
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FIMの関連キーワードで「カットオフ値」というワードが出てきました

決して多くはありませんが、「FIM カットオフ値」で調べている方が多いようです

おそらく自宅退院等のためのカットオフ値が調べたいのかと思われます

上記の検索で文献はヒットしますが、あまりその数値を活用することは個人的にはお勧めしません

まず自宅退院を考える場合にはあらゆる要因が関わってきます

ICFで言うならば

  • その人自身が安全な心身なのかが関わる「健康状態」
  • 心身が動かせるのかが関わる「心身機能・身体構造」
  • そもそも自宅内の生活の動作ができるのかが関わる「活動」
  • その人が家族や近所の方とどのような関わりが持てるのかが関係する「参加」
  • 公的資源が使える対象なのかが関わる「個人因子」
  • 家屋に障害物が少ないのか、家族が助けてくれるのかが関わる「環境因子」

すべてが絡み合って自宅退院できるかが決まります

そんな自宅退院を決める時にほとんど「活動」の評価でしかないFIMで測ることは無理です

たとえを出すと

スタッフに「(患者A)様はFIMで自宅退院に必要と言われている○○点を大幅に超えています。なので自宅に退院させて下さい」と言われても田舎の独居で運動性失語重度だったらいくらFIM高得点でも生活が成り立たないことは容易に想像つくかと思います

まとめ

FIMにカットオフ値を求める意味はほとんどなし(※個人的感想)

自宅退院させたいのであればその患者の色々な側面を知る必要があり、多職種との協力は不可欠

最後までお読みいただき有難う御座いました

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