【文献紹介】回復期病棟に入院している初発脳血管疾患者が【歩行自立判定】するために必要な評価のカットオフ値は?

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文献

タイトル

回復期リハビリテーション病棟に入院中の脳血管疾患後片麻痺を対象とした歩行自立判断のためのパフォーマンステストのカットオフ値(北地ら2011)

対象

回復期病棟に入院していた、初発の脳血管疾患により片麻痺を呈した41名

以下を除外

  • HDS-Rで20点以下
  • Mlni−MentalStateExamtnatioll(MMSE)23点以下
  • 高次脳機能障害があり検査結果や日常歩行能力や歩行自立可否の判断に影響を及ぼすもの
  • 脊柱に著しい変形を有するもの
  • 骨折や靱帯損傷などの骨関節疾患の既往のあるもの

方法

Timed Up and Go test(TUG)、麻痺側下肢荷重率(荷重率)、Functional Balance Scale(FBS)を測定した

これらの評価指標における歩行の自立を判断するカットオフ値を検討

結果

歩行自立のためのカットオフ値

  • TUG快適速度条件 21.6秒
  • TUG最大速度条件 15.6秒
  • 荷重率 0.70
  • FBS 45.5点

この文献をどのように活用するか

FBSは地域高齢者や、パーキンソン患者、または整形外科疾患患者等の転倒リスクを予測する文献が散見されます

初発脳血管疾患後の片麻痺患者を対象とした本研究でも先行研究同様にFBSでは45点前後と同等のカットオフ値を算出しており、FBSは多岐なバランスの構成要素を網羅している部分が多いと考えます

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