FBSの段差踏みかえってあるけど、台の高さに基準ってあるの?
台の高さが高いか低いかでやりやすさが変わりますし、点数も変わってきますものね
細かいことですが、検査の再現性のためには必要なことですものね
確認してみましょう
明確な基準はなさそう
「FBS(Functional Balance Scale)とBBS(berg balance scale)の違いは?使いやすいのは?」
の記事と同じですが、
原著は$30かかるので読んでいません
もしかしたらこの中で明記されているのかもしれませんが
その他の論文の中でも特に足台の高さについて引用している文献はありません
独自で『「20㎝」と設定した』みたいな表記はありますが
よって明確な基準はなさそうです
おすすめの台の高さは15cm〜20cm
FBSの踏み台昇降の台のおすすめの高さは15cm〜20cmです
バランス評価はあくまで身体機能を診るものですが、これをADLやICFで言う活動に繋げることを考えることが大切です
バランスの検査には「Community Balance and Mobility scale」や「Activity-based Balance Level Evaluation scale」という階段を使用した評価もあり、日本の環境にある階段の高さに近い15cm〜20cmがおすすめです
またFBSと同様のバランス検査であるBESTestでも交互に足を乗せる似た項目があります
そこでは15cmの台と基準を設けており、BESTestに合わせることも一つの良い案かと思います
足台に足を乗せる動作で何をみるのか
そもそもバランス機能としての足台にを乗せる行為ってどんな意図があるのでしょうか
前述した似たバランス検査であるBESTestではどの様に考えるか見てみましょう
BESTestについては下記の記事に書いてますので良ければ参考にしてください
BESTestはバランスに影響する6つの要因を分け、その要因毎に点数をつけるバランススケールです
その要因の中の「姿勢変化ー予測的姿勢制御」の欄にFBSの踏み台昇降に似た「交互の段差タッチ」があります
BESTestでは踏み台昇降は予測的姿勢制御を見るための評価と考えているそうです
予測的姿勢制御とは?
踏み台昇降の動作で評価される予測的姿勢制御とはいったいなんでしょう
予測的姿勢制御は名前の通り「予想して姿勢の制御ができる」能力です
姿勢の制御とはもっと雑に言えばバランスと言う単語にも置き換えられます
なので
「あらかじめバランスを取る能力」があるか、ないかを踏み台昇降テストで見ています
この予測的姿勢制御を見るに当たって足台の高さが関係ないかと言われれば多少は関係するかもしれませんが、大きくはないと思われます
結果、予測的姿勢制御を見る上では足台の高さにはそんなに拘らなくても良いのでは?
と考えられます
下記でも簡単に予測的姿勢制御についてまとめていますのでよければご参照下さい
まとめ
足台の高さは決まりは無さそうです
「予測的姿勢制御」の評価をしていると考えられます
最後までお読みいただきありがとうございました
FBS・BBSの各項目の考察を記した記事もありますので参考になれば幸いです