FBSの片足立ち項目の正しい方法と考え方

FBS・BBS
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FBSの項目に片足立ちってあるよね

片足立ちの検査するときの注意点とかって曖昧にしていて正しい方法ってよくわからないよ

FBSは項目が多いのでつい一つ一つの検査の方法を疎かにしてしまいますよね

今回はFBSの「片足立ち」に焦点を絞って整理していきましょう

片足立ちの方法

基本的な方法はこちらの記事に評価用紙付きで全ての項目を記載しておりますのでご参考になれば幸いです

細部の設定については不明な部分が多いです

片足立ちはFBS以外にもバランスの検査で取り入れられています

他のバランス検査では

  • 両手を腰につけて片足立ちをする方法
  • 閉眼で行う方法
  • 浮かせた足を支持している足に付けてはいけない方法
  • 試行回数は◯回まで

等の色々の方法があります

FBSではどのように行ったら良いのでしょうか

実はFBSではそこまでの細かい取り決めが決まっておりません

そのため、自身もしくは職場で統一した再現性のある方法で行う必要があります

ではどのようなルール設定で行われることが良いか

私の考えは以下の通りです

  • 上肢はフリー
  • 下肢は浮かせた側の足が支えている側の足についてはいけない
  • 試行回数は3回程度

理由として1つ目はICFで言う活動レベルで考えるからです

活動すなわちADL上では両手を腰に当てて片足立ちすることはありませんし、浮かせた足を支持する側の足にくっつける動作はあまり見られません

FBSの中で考えても徐々に狭い支持基底面となるような課題が多いです

例えば立位保持→閉脚立位→タンデム立位のように徐々に支持基底面が狭くなっています

この流れから考えると片足立ちから急に上肢でのバランス反応を制限することは一貫性がなくなり他の項目との考察がしづらくなってしまいます

試行回数に関しては健常人でも1度では失敗することもあり、たまたま失敗ってことが考えられやすく、3回なら許容範囲かなと大雑把な設定となっております

ちなみにバランス検査のBESTestでは腰に手を当て2回まで

FBSと同様の包括的なバランス検査であるBESTestでも返却立位の項目があります

そこでは以下のように定義されています

  • 2回試みて良い数値を記録
  • 腰に手を置く
  • 上げた足を反対の足に触れてはいけない

統一性を出すためにBESTestから方法を一部引用することも良い方法かもしれません

まとめ

FBSの片足立ちは具体的な方法の明記はありません

再現性があり、かつなんのために検査(ADLに繋げる為等)をするのか考えた上で方法を設定できれば良いのではないかと思います

少しでも参考になれば幸いです

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