片麻痺があると体幹が崩れるのはなぜか

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お疲れ様です

脳卒中による片麻痺があると手足だけでなく、体幹も崩れますよね

手足の麻痺は評価の方法が明確になっている分イメージしやすいと思いますが、体幹はなかなかイメージしづらいです

片麻痺例における体幹にどのようなことが起きているのか整理していきます

体幹が崩れる理由

片麻痺における体幹の崩れにはいくつかの理由があります

  • 脳からの情報が十分に行き届かず、体幹の筋が十分に発揮できない
  • 座位や立位で麻痺側の下肢の出力が弱く、踏ん張らなくて良いように背中を丸くして代償する
  • 座位や立位で麻痺側の下肢の感覚が弱く、どのくらい力を入れるかわからず、踏ん張らなくて良いように背中を丸くして代償する
  • 座位や立位で麻痺側の上肢の出力が弱いため、重く麻痺側の体幹を潰すように崩して姿勢を保つ
  • 麻痺側上下肢や体幹の出力が低く、非麻痺側が過剰に努力してしまい、麻痺側に崩れるような姿勢をとってしまう
  • 姿勢制御に必要な感覚がわからず、自身の体の鉛直方向がわからないため、体幹が崩れてしまう

上記のような理由を挙げられます

ここでは特に何が言いたいかと言うと、体幹が崩れていると言ってもたくさんの要因が考えられるということです

そのため、体幹が崩れているという症状を見つけたら精査する必要があります

例えば何度か立ち座りをして足の筋力を使う感覚を入れた後で姿勢が変わるのであれば下肢の筋出力や感覚低下要因により体幹が傾いている可能性がありますし、上肢装具をつけたら姿勢が変わるのであれば上肢要因で体幹が崩れている可能性が高くなります

また目を瞑ったらどうなるか、壁に寄りかかったらどうなるかなど精査していくことで体幹が崩れている理由を紐解いて行けるかと思います

そこで紐解けることで今度は具体的な治療方法の選択となり、適切な介入ができてくることかと思います

まとめ

片麻痺により体幹が崩れることはよくありますが、理由は千差万別です。

体幹が崩れている理由を精査しながら評価を進めていきましょう

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