バランス能力の低下の要因はなに?どうやって特定するのか?

バランス
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バランスって転ばないで日常生活を送る上で大切よね

そうですね

バランス機能は転倒しないために重要なスキルです

転倒の危険があるのかどうかで自宅に退院できるかの大きな分岐点になりますね

だから良くバランス練習をするんだけど、あまり変わらないことも良くあるのよね

バランス練習は大切ですよね

バランスって多くの要素によって成り立っていますが意識できていますか?

要素って?

筋力とか立ち直り反応とかってこと?

そうです。

最近では9つの要素に分けて考えることが増えています

今回はバランスの9つの構成要素について整理していきましょう

バランスの9つの構成要素

Sibleyらは、Horakらの提唱した6つの構成要素を9つに分類し、66の評価方法をその9つの構成要素に分類した文献を報告しています(Sibley 2015)

その9つを以下に挙げます

  • 機能安定性限界
  • 基礎となる運動システム
  • 静的安定
  • 動的安定
  • 反応的姿勢制御
  • 予測的姿勢制御
  • 感覚統合
  • 認知影響
  • 垂直性

9つの構成要素のうち、どの様に機能低下を特定するのか

本文献内ではどのような評価項目がどのようなバランスの要素を含んでいるかをまとめてあります

バランスを構成する9項目全てを評価できるものとして「BESTest」を挙げています

要するにBESTestさえしておけばバランスを包括的に評価できるのではないかと考えられます

ちなみに普段使用頻度が高いBBSはバランスを構成する9項目のうち6項目を網羅しています

BESTestはバランスの構成要素として6項目に分類し、それぞれの項目に応じた評価を挙げています

BESTestを使用すればバランス能力の低下の要因について考えやすくなっております

普段、BBSを使用している場合には表のように「反応的姿勢制御」「垂直性」「認知機能」の観点からはバランスが見られないことを十分に理解していれば解釈しやすくなるかと思います

反対にBBSの点数が高いにも関わらず、「なんかバランスが悪いなぁ」と思う場合には反応的姿勢制御」「垂直性」「認知機能」が関連しているかもしれないと考えられます

まとめ

バランスが悪いからと言ってバランス訓練では安直です

バランスが悪い → バランス不良の要因は何か評価 → その機能低下の要因の治療 → 再評価

の流れが必要ですね

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