【PDFあり】アンダーソン・土肥の中止基準とは?リハビリ中止の基準の覚え方

リスク管理
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リハビリを進めるにあたり、安全性を管理することって大切よね

そうですね。良いリハビリは安全の上に成り立っていますね

でもよく使われるアンダーソン・土肥の基準ってなんか数字が多くて覚えづらいのよね

色々な数字が出てきて、訓練中では混乱してしまうこともしばしばですね

今回そのアンダーソン・土居の基準を整理していきましょう

アンダーソン・土居の中止基準

元々運動療法におけるリスク管理の基本で「アンダーソンの基準」というものがありました

それを日本でも使いやすいように1976年に土肥豊医師が修正した運動療法の中止の基準を示したものです

アンダーソン・土肥の基準

<運動療法におけるリスク管理基準>

Ⅰ.運動を行わないほうがよい場合
1)安静時脈拍数120/分以上
2)拡張期血圧120以上
3)収縮期血圧200以上
4)労作性狭心症を現在有するもの
5)新鮮心筋梗塞1ヶ月以内のもの
6)うっ血性心不全の所見の明らかなもの
7)心房細動以外の著しい不整脈
8)運動前すでに動悸、息切れのあるもの

Ⅱ.途中で運動を中止する場合
1)運動中、中等度の呼吸困難、めまい、嘔気、狭心痛などが出現した場合
2)運動中、脈拍が140/分を越えた場合
3)運動中、1分間10個以上の期外収縮が出現するか、または頻脈性不整脈(心房細動、上室性または心室性頻脈など)あるいは徐脈が出現した場合
4)運動中、収縮期血圧40mmHg以上または拡張期血圧20mmHg以上上昇した場合

Ⅲ.次の場合は運動を一時中止し、回復を待って再開する
1)脈拍数が運動時の30%を超えた場合、ただし、2分間の安静で10%以下にもどらぬ場合は、以後の運動は中止するかまたは極めて軽労作のものにきりかえる
2)脈拍数が120/分を越えた場合
3)1分間に10回以下の期外収縮が出現した場合
4)軽い動悸、息切れを訴えた場合

土肥 豊: 脳卒中リハビリテーションリスクとその対策.Medicina 13:1068-1069, 1976

理解するために分類分けをする

アンダーソン・土居の中止基準を大きく分類すると

脈拍・血圧・呼吸・その他の4項目に分類できます

この項目毎に考えると理解しやすくなります

脈拍

脈拍は脈拍数と不整脈に分けると更に考えやすくなります

脈拍数

・運動を行わない方が良い場合→安静時120bpm/分以上

・運動を一時中止する場合→①脈拍数が運動前の30%を超えた場合、②脈拍数が120bpm/分を越えた場合

・運動を中止する場合→運動中、脈拍が140bpm/分を越えた場合

不整脈

・運動を行わない方が良い場合→心房細動以外の著しい不整脈

・運動を一時中止する場合→1分間に10回以下の期外収縮が出現した場合

・運動を中止する場合→運動中、1分間10個以上の期外収縮が出現するか、または頻脈性不整脈(心房細動、上室性または心室性頻脈など)あるいは徐脈が出現した場合

血圧

血圧は収縮期血圧と拡張期血圧で分けて考えます

収縮期血圧

・運動を行わない方が良い場合→収縮期血圧200mmHg以上

・運動を一時中止する場合→なし

・運動を中止する場合→運動中、収縮期血圧40mmHg以上上昇した場合

拡張期血圧

・運動を行わない方が良い場合→拡張期血圧120mmHg以上

・運動を一時中止する場合→なし

・運動を中止する場合→運動中、拡張期血圧20mmHg以上上昇した場合

呼吸

・運動を行わない方が良い場合→運動前すでに息切れのあるもの

・運動を一時中止する場合→息切れを訴えた場合

・運動を中止する場合→運動中、中等度の呼吸困難などが出現した場合

その他

・運動を行わない方が良い場合↓

  • 労作性狭心症を現在有するもの
  • 新鮮心筋梗塞1ヶ月以内のもの
  • うっ血性心不全の所見の明らかなもの
  • 運動前すでに動悸のあるもの

・運動を一時中止する場合→軽い動悸を訴えた場合

・運動を中止する場合→運動中、めまい、嘔気、狭心痛などが出現した場合

PDFデータのダウンロード

上記の考え方で分類した表を作成しましたので良ければご活用下さい

まとめ

土肥・アンダーソンの中止基準は数字や言葉が多く、混乱しやすいものです

しかし覚えておかないと危険が伴ってしまいます

項目ごとに覚えると比較的覚えやすく、表も見やすくなります

リハビリは安全の上に提供されるべきものですのでご参考になれば幸いです

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