回復期理学療法士の1日はなぜ忙しいのか?
回復期リハビリ病院で働く理学療法士の1日は、想像以上に忙しく感じることが多いです。
その理由は、
- 単位取得
- 書類業務
- 多職種連携
- 家族対応
が同時進行で進むからです。
単に「リハビリをするだけ」では成り立たないのが、回復期の現場です。
時間管理ができないと、すぐに業務が崩れてしまいます。
出勤〜午前中|1日の準備と集中リハビリ
出勤後のスケジュール確認と情報収集
出勤後、まず行うのがスケジュール確認です。
- 何時に誰を担当するか
- カンファレンスはあるか
- 書類締切はあるか
を把握します。
その後、担当患者の情報収集を行います。
- 疾患
- 直近カルテ
- バイタル
- 看護記録
ここを疎かにすると、リスク管理が甘くなります。
新人PTが最初につまずきやすいポイントでもあります。
午前は9〜12単位の集中介入
午前中は、1人1時間×3〜4名を担当します。
つまり、
9〜12単位相当の介入になります。
評価・訓練・安全管理を同時に行うため、集中力が求められます。
ここで質を落とすと、午後以降に影響します。
カンファレンスが入る日の動き
日によっては、多職種カンファレンスがあります。
医師・看護師・OT・STなどと、
- 方針
- 目標
- 退院調整
を話し合います。
臨床力だけでなく、「説明力」も必要になります。
午後のリハビリと臨床の工夫
午後は2〜3名を担当し、6〜9単位程度になります。
午前の疲労が出る時間帯でもあるため、
- 難易度調整
- 休息管理
- 声かけ
が重要です。
「ただ回すだけ」にならないよう意識します。
家族対応と多職種連携という大切な仕事
突然の面会対応
回復期では、突然家族が面会に来ることがあります。
基本はリハビリ優先ですが、
見学しながら実施することも多いです。
家族参加型リハビリの意義
家族に、
- 現状
- できること
- 目標
を伝えながら実施練習します。
可能であれば、家族と一緒に動作練習を行います。
退院後の不安軽減につながります。
看護師・介護職との連携
病棟生活での動作練習は、看護師・介護職の協力なしには成り立ちません。
情報共有が不十分だと、せっかくの訓練が活きません。
1日の終わりは書類と振り返り
カルテ記載の重要性
リハビリ後は必ず記録します。
記録は、
- 法的証拠
- 情報共有ツール
- 自己振り返り材料
でもあります。
カンファレンスシート作成
カンファレンス前には、事前資料を作成します。
これにより、
- 話が整理される
- 時間短縮
- チーム理解が深まる
メリットがあります。
若手がつまずきやすいポイント
- 書類後回し
- 情報不足
- 時間超過
は典型的な失敗です。
早期に改善が必要です。
理想的な「回復期の1日」とは
理想は、
- 個別リハビリ
- 自主練習
- 家族練習
- 病棟ADL
- 食事
- 睡眠
が連動する状態です。
これが最大限の回復を生みます。
マネジメント視点で見る回復期
管理者視点では、
- 単位
- 質
- スタッフ負担
のバランスが重要です。
「回す」だけでは組織は疲弊します。
回復期PTとして長く働くためのコツ
自己管理と時間管理
- 休憩を取る
- 残業を減らす
- 優先順位を決める
これが長く続ける秘訣です。
燃え尽きない働き方
完璧を求めすぎないことも大切です。
「7割で回す力」も、プロの技術です。
まとめ
回復期PTの1日は忙しいですが、やりがいに満ちています。
臨床・家族・チームをつなぐ役割として、重要な仕事です。
これから目指す方の参考になれば幸いです。
