効率・効率と言われる時代の違和感
最近はどこに行っても「効率化」「生産性」という言葉をよく聞きます。
医療現場も例外ではなく、単位数、稼働率、書類、会議…。
気づけば、無駄なことをしてはいけない空気が強くなっているように感じます。
その中で、雑談ってどうでしょうか。
「今そんな話してる場合じゃないでしょ」
「効率悪くない?」
そんな空気を感じて、つい控えてしまうこともあります。
雑談は本当に非効率なのか?
でも、少し立ち止まって考えてみると、雑談がゼロの職場って、実はかなり息苦しいです。
雑談が生む心理的安全性
何気ない一言や笑いがあることで、
- 声をかけやすくなる
- 質問しやすくなる
- ミスを早めに共有できる
こうした「心理的安全性」が生まれます。
結果として、後戻りの修正や無駄なトラブルが減ることも多いです。
コミュニケーションコストが下がる
雑談がある関係性では、
「これ聞いていいかな?」という心理的ハードルが下がります。
これは立派な効率化です。
新人指導と「一緒に学ぶ」スタンス
新人指導をしていると、
「ちゃんと育てなきゃ」
「自分の評価に関わるかも」
と、指導者側が余裕を失いやすくなります。
教える側が余裕を失うと起きること
- 正解を急ぎすぎる
- ミスを許せなくなる
- 空気が張りつめる
こうなると、新人はさらに萎縮します。
失敗談と雑談が指導をラクにする
自分の昔の失敗談を話したり、
少し雑談を挟んだりするだけで、
「一緒に学んでいいんだ」という空気が生まれます。
これは甘やかしではなく、学習効率を上げる関わり方だと思っています。
笑顔にできるスタッフの価値
チームの中には、
特別に数字が目立つわけではないけれど、
その人がいると場が和む。
そんなスタッフがいます。
数字に表れない成果とは何か
- 職場の空気が軽くなる
- 新人が相談しやすくなる
- 離職リスクが下がる
これらは、成果としては見えにくいですが、確実に組織に効いています。
チーム全体への波及効果
笑顔にできる人が一人いるだけで、
周囲の余裕も増えます。
結果として、チーム全体のパフォーマンスが安定します。
マネジメント視点で考える評価のヒント
問題は、こうした貢献が評価されにくいことです。
評価しにくいからこそ言語化する
管理職やリーダーの役割は、
数字に出ない行動を言葉にすることだと思っています。
例えば、
- 場を和ませている
- 新人の相談窓口になっている
- チームの潤滑油になっている
こうした点を、面談やフィードバックで拾い上げるだけでも意味があります。
管理職が拾い上げたい行動
- 雑談で空気を整えている
- 周囲の変化に気づいている
- 誰かのフォローに自然に入っている
これらは「評価項目」に入れなくても、
評価の文脈として伝えることができます。
最後に思うこと
効率を否定するつもりはありません。
でも、効率だけで現場は回らないとも感じています。
雑談できる余白を守る
雑談ができる余白は、
現場の余裕そのものです。
効率だけでは測れない現場の豊かさ
誰かを笑顔にできる人。
場の空気を軽くできる人。
そういう人が、ちゃんと報われる現場であってほしい。
これは自分自身への備忘録でもあります。
